状況と手作り(1)


巡目に応じた手作りを考えてみます。

巡目は捨て牌の段を目安として

  • 序盤 (1~6巡)
  • 中盤 (7~12巡)
  • 終盤 (13~18巡)

の3つの状況に分けて考えると良いでしょう。

<基本的な考え方>

  • 序盤は手役の可能性を追う、好形を重視する。
  • 中盤以降はテンパイ入れることを第一に考え、手によっては他家の攻撃に備えておく。
  • 終盤で戦える形になっていなければ安全性を重視する。

具体例で説明します。

例1 ドラ

たとえばこの手牌、を切ってマンズ・ソーズのくっつきに受け
即リーチを打つのが隙のない打ち方ですが、

序盤であれば打点を追い、のトイツ落としをするのもアリです。


例2 ドラ

例2はテンパイ取らずの切りが本手でしょう。

ピンズからまで何を引いても好形テンパイになりますし、
ソーズの手変わりも沢山あります。

しかし中盤以降になるとピンズが薄くなり、手変わりがあまり期待できなくなることもあります。

そういうときは切りでテンパイに取ります。

ソーズの形が変わるか、ドラを引いての三色に期待しましょう。
ソーズの捨て牌状況によっては、このまま即リーチを打つべき時もあります。


例3 ドラ

例3は効率だけならのトイツ落としが最善手となります。

ロスはだけなので、異論はないはずです。

しかし中盤以降でこの形なら、牌効率よりも守備を優先させた方が良いと思います。
ドラのないリャンシャンテンで手を広げるのは危険という意識を持ちましょう。

安全牌のを残し、ピンズに手をかけるのが無難です。

終盤のテーマとして、形式テンパイがあります。
捨て牌が3段目になると、アガリよりも形式テンパイを優先させたほうがよいでしょう。


例4

ピンフ狙いでは切りがセオリーですが、

形式テンパイでもいいなら切りの一手です。

チーは上家からしかできませんが、 のポンは三人からできます。

テンパイを狙うなら切りですね。


例5

終盤での少し高度なテクニックを。
例5は他家からリーチがかかっている状況で終盤に形式テンパイを取ったところ。

上家から が切られました。は場に2枚切れです。
当然当たれないのですが、見逃してツモ山に手をのばしていませんか?

ここはチーして切りです。
こうすれば次に危険牌を引いてきても、もう一回を切ることでテンパイを維持できます。

チーチー


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