リーチのメリット、デメリット


リーチは非常に特殊な手役です。
形の制約がない上に、一発・裏ドラのおまけもあります。
事実上1.5飜くらいの価値がある上に、麻雀の手役の中で最も作りやすい役です。
これまでこの講座では

「手役にはこだわらず、早くテンパイするように心がける」 ことを勧めてきました。

現代流のスピード重視の打ち方です。
手役がないと安手も多くなりますが、その分はリーチで得点力を補います。

リーチの意味について確認しておきましょう。

リーチの利点

・簡単に役をつけることができる。

図1ドラ

麻雀は役がなければあがれません。いわゆる「1飜しばり」です。リーチはその1飜しばりを簡単にクリアーできます。なんせ鳴かなければいいのですから。図1のようにドラ3の手でもリーチをかけなければツモあがりしかできません。当然リーチをかけることになります。

・一発、裏ドラの可能性がある。

役なしドラなしのノミ手でも、運次第ですがリーチをかければ常に満貫の可能性があります。一発でツモって裏が1枚でものれば満貫ですし、裏ドラが雀頭なら一発なしでも満貫です。最近のフリー雀荘では一発・裏ドラに祝儀がつくところも多く、これが非常に大きい。

・相手を自由に打たせない

得点を上げるだけがリーチのメリットではありません。リーチがかかれば普通みんな慎重になります。オリにまわり、あがりを逃す人も出てくる。そうすると、自分がツモれる可能性は高くなります。相手を自由に打たせない、これもリーチの利点の一つです。

具体的には、ツモり四暗刻をリーチするのがその典型でしょう。
得点的に出ても十分であっても、リーチで巡目を長引かせ、ツモあがりの可能性を高めるのが狙いです。

・テンパイを知らせることでロンあがりを狙える場合がある

普通リーチをかけるとアタリ牌は出にくくなるものですが、捨て牌によってはかえってロンあがりを狙える場合があります。スジひっかけや字牌待ちがあげられます。
七対子で場に2枚切れの字牌で待つ場合(いわゆる地獄待ち)などは、リーチをかけた方がよいでしょう。

リーチの欠点

・1000点棒を出さなくてはいけない。

1000点なんて安いものだと思っているかもしれませんが、例えばオーラス2着と700点差のトップなどという状況では、非常に大きい点数です。
リーチ棒を出せば、その時点で2着に落ちてしまいます。
その結果、3着か4着があがっても2着終了のケースが出てしまいます。

・テンパイを他家に教えることにより出あがりが期待できなくなる。

そこそこ打てる面子ならリーチに対して、そう危険な牌は切ってきません。
確実にあがりたいときはダマテンの方がいい。

・リーチ後はあがり牌・暗カンできる牌以外は全てツモ切らなくてはいけない

「リーチは暴牌宣言である」という言葉もあります。
リーチをかけたら、あがり牌と暗カンできる牌以外は絶対にツモ切りです。

したがって、鳴いてるところにを持ってきても切らなくてはいけません。

・手変わりができない

 ツモ

一筒ツモ、純チャン三色で5飜アップ・・・のはずだけど、
リーチをかけてたらこれもツモ切るしかありません。

以上、リーチの長所と短所をふまえた上で
リーチ判断を考えてみます。


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