絞り/しぼり(2)


絞りを具体例で考えてみます。

下家が染め手

「絞る」ケースの多くが、下家がホンイツをやっている場合です。
この例では、下家は明らかにソーズの一色手です。

さらに、相手は親で自分は南場のトップ目と条件が重なっています。
まだ親はテンパイしていないでしょうが、ソーズは絞るべきです。
自分の手はイーシャンテンとはいえ役なし愚形で、
たとえテンパイしてもソーズは切りたくありません。

ピンズを切ってイーシャンテンを維持する打ち方もありますが、

はもし2人からリーチがかかったときに残しておきたいですね。

ここは をトイツで落とし、ソーズを切り出さない手組みにします。
ガッチリ絞ってノーテン親落ちを狙う局面です。

後付けの字牌

親が両面を仕掛けたところで、引かされたのが東。
この牌は、絶対に絞るべきだと思います。

親の仕掛けはホンイツ・一通・789・チャンタ
どれも可能性が低く、場に切れた役牌を見ればもうダブ東しかありません。

を切って絶対に を出さない、ケイテンがとれれば良しの構えにとるか

ベタオリをはじめるか、もうどちらかを選ぶしかありません。

ブン!と を捨てるのは無茶もいいところ。
切れないものは切れません。
トップの東家にこれ以上走られたらキツイ。 ここは心中覚悟で絞りましょう。

攻守兼用の絞り


 

 ツモ

たとえば平面で何切る問題なら、牌効率と 引きのタンヤオで

のトイツ落としが絶対解です。
しかし、この場況ならどうでしょうか。

下家の仕掛けはテンパイかどうか、高いかどうかよく分かりません。

しかし を切った場合、下家がチーする確率は無視できないでしょう。

チーされてもまだ自分の点数が減るわけではありません。
ありませんが、下家は確実にアガリに近づき、
親番を失う可能性は高くなります。

ドラ含みのこの手を成就させるために、タンヤオの可能性よりも
下家の仕掛けに対するケアを優先させたほうが良いと思います。

ならば下家は動けないはずです。


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