鳴きのメリット、デメリット
うまい、下手の差がはっきり出るのが「鳴き」です。
鳴くべき手を鳴かず、メンゼンで仕上げるべき手を鳴いているとケースをよく見かけます。
鳴きについて勉強しなおそう。それにはまず、鳴きのメリットとデメリットを確認することです。
◆メリット1. テンパイが早くなる
鳴くことによりテンパイは確実に早くなるし、あがりも早くなります。
早くあがることにより、他家のチャンス手をつぶすことができるので、非常に大きい。
◆メリット2.メンゼンでは仕上げにくい手を作れる
メンゼンではホンイツやチャンタなどは作りづらいが、鳴けばそれほど苦になりません。染め手は基本的に鳴いてつくるものです。麻雀マンガのようにメンホンがバンバンできたりはしません。
◆メリット3. ペンチャンなどの急所を解消できる
ドラ
たとえばこの手で、場に三万が二枚見えていたとします。
そして上家から三万が切られた。こういうときは迷わずチーすべきです。
こういうケースでメンゼンにこだわっては、あがれる可能性は非常に薄い。
場に三万が二枚切れているということを意識していないと、
三万を見送ってあがりを逃すことになるのです。
◆.メリット4. 面子を新しく作ったり待ちを変えたりすることができる
ドラ
満貫をテンパイしていますが待ちは三索とドラのシャンポンと最悪。
こういうとき、下家から二索が出たらすかさずチー。
ずっと待ちが良くなっているのが分かると思う。こういうテクニックは絶対身につけるべきです。
◆その他のメリット
一発を消したり、他家のツモを飛ばしたりずらしたりすることができます。
◆デメリット1. 手が安くなる
三色やホンイツは鳴くとやすくなるし、イーペーコーやピンフは消えてしまいます。
また、当然リーチができない。鳴きは一発裏ドラの放棄でもあり、鳴くことによりかなりの得点ダウンは否めない。
これが鳴きの最大の欠点です。
極端な例ですが、この手で鳴く奴はいないでしょう(笑)
(オーラスあがりトップは除く)
麻雀は安あがりを繰り返すだけでは勝てません。メンゼンで仕上げればリーチがある。
例えノミ手でも、リーチをかければ満貫の可能性は常にあるのです。(リーチ一発ツモドラ1)
鳴きたい気持ちを抑え、メンゼン重視で打ってみましょう。
◆デメリット2.手を見破られやすくなる
初心者のみなさんは考えなくていいです。はい。
◆デメリット3. 守りが弱くなる
三つ鳴いて手牌は4枚、ここで相手からリーチがかかったら?
しのぎようがない。メンゼンならまわすことができる。
まぁ常に全ツッパの人はそれでもいいのかもしれないけどね(笑)
麻雀は自分のあがる局よりあがれない局の方が多いのだから、 受けにまわるケースの方が多い。しかるに、相手からリーチがかかった時のことも考えて打つのが当然だと思うのですが。
◆デメリット4. 手が固定され、手役の可能性を限定することになる
ドラ
たとえばこの手で中が出たとしてポンするか? 俺は鳴きません。
この手で中を鳴くと1000点にしかならないからです。
この手は中を2枚落とし、メンタンピンにする。
イーペーコーや三色の可能性があるし、ドラが使えるかもしれない。
俺は二枚目が出たって鳴きませんね。
細かく書いてきましたが、簡単に
鳴きのメリット ・・・・ スピードアップ↑
鳴きのデメリット ・・・・ 得点力ダウン↓、守備力ダウン↓
という認識で良いでしょう。
メリットとデメリットを踏まえたうえで鳴く・鳴かないについて考えていきましょう。