ポンとチー(1)


2つの鳴きの違いを意識していますか?

ポンは四倍速、チーは二倍速

ポンは3人から鳴けるのに対し、チーは上家からのみ。
つまり、チーよりポンの方がしやすいのです。

例1   ポン

例えばこのような牌姿の場合、

切りでも 切りでも同じ4種15枚のイーシャンテンですが、

のチーは上家からしか鳴けないのに対し はどこからでも鳴けるので

同じ4枚の受け入れでも、前者は8枚分、後者は16枚分の価値があります。

従って、 切りがセオリーになります。

一発消しをするならチーで

鳴いてリーチの一発を消す場合は、チーで消すのがセオリーです。

ポンして一発を消すとリーチの現物を2枚失ってしまいます。
一発を消しても自分で振り込んだのでは、何のために鳴いたのか分かりません。

一発消しはチーにしてもポンにしても、オリ切れると確信できる時だけにしましょう。

セオリー・まとめ

「ポン」の一発消しはリスクが高い。
一発消しのために鳴くなら「チー」が無難。

3.ポンかチーか

上家が切った牌をポン・チーどちらでも鳴ける場合があります。
この場合ポンした方が良いときとチーした方が良いときがあります。

例2   ドラ   出る

例2は序盤であればピンズの好形変化も期待してスルーしても良いのですが、
中盤以降は鳴いてテンパイにとるでしょう。

では、ポンかチーか。(カンはもちろん論外ですw)
この手はポン有利です。理由はドラ引き。

★ポンした場合  ポン

★チーした場合  チー

ポンしていれば を入れ替えることができます。

状況が許せば加カンして良いでしょう。

  ポン  ツモ

ホンイツで上家からポンもチーもできる牌が出たケースを考えてみます。


例3   出る

結論からいうとこれは「チー」が有利です。

★ポンした場合  受け入れは3種9枚

★チーした場合  受け入れは3種7枚

これだけみるとポン有利にみえますが、
「ポンは四倍速、チーは二倍速」だということを思い出して下さい。
テンパイスピードを考えた時、ポンできるシャボ受けは枚数の倍の価値があるのです。

それを考慮すると

★ポンした場合 (2pt) + (8pt) + (8pt) = 18pt

★チーした場合 (4pt) + (8pt) + (8pt) = 20pt

となり、逆転しました。

受け入れ枚数の少ないチーした形の方が、ポンした形よりテンパイスピードで勝ります。

打点面では 役牌 の1ファン分、チーした方が上ですからこれは圧倒的にチー有利ですね。

セオリー・まとめ

チーできる受け入れはメンゼン限定の2倍、
ポンできる受け入れはメンゼン限定の4倍の価値がある。


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