打牌選択の思考法
単純にアガリに向かうだけの打牌を選ぶことは、
それほど難しいことではないはずです。
上級者は、最も効率の良い一手をひと目で判断できるものです。
なぜ瞬時に判断することができるのか。
次の2つが理由にあげられるでしょう。
(1)ほとんどの手牌をパターン化し、最も広い受け入れになる打牌を把握している
「同じものは2度と来ない」と言われる配牌も、
アガリに向けて手を整えていくと手牌はある程度パターン化されてきます。
とくに出現率の高い形は正解を覚えておくべきです。
損な選択をし続けると、成績に響くのは言うまでもないでしょう。
(2)優れた比較方法を身につけている
「Aを切ればXX種XX枚で、Bを切れば・・・」
と実際に枚数を数えるのは現実的ではありません。
そんなことをしなくても、受け入れの広い打牌は選べるのです。
(1)(2)が「牌理の真髄」だと私は思っています。
麻雀戦術において、(1)ばかりが注目され
なぜか (2)が語られることはあまりありません。
例1
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ツモ![]()
たとえばこの手で
を切る。
テンパイへの受け入れ枚数が最も多く、手役の差もないので絶対解といえます。
しかし、実戦で例1と同じ選択に出会うことはまれだと思います。
例2
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ツモ![]()
例1は戦術書でよく紹介される問題ですから、
パターンとして認識している方も多いでしょう。
しかし「3トビトイツ」はいつでも中を切ればよいかと言うと、そんなことはありません。
例2のようにトイツ4組の場合、
受け入れ枚数は
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どれを切っても同じです。
ならばイーペーコーを捨てる
切りは良い選択とはいえないでしょう。
私は(1)よりも(2)の技術が重要だと思います。
牌効率のパターン化は
「ミスを防ぎ、打牌選択のスピードを早めるためのもの」
だと私は考えています。
そもそも組み合わせの数からして暗記には限界があります。
どんな手牌をもらっても正解を導けることが理想でしょう。
牌理のアプローチとして、私は
(1)サンシャンテン以下
(2)リャンシャンテン
(3)イーシャンテン
(4)テンパイ
この4パターンに分けて対応するのが良いと思います。
なぜサンシャンテン以下を1つにまとめているのか。それは2つの理由があります。
サンシャンテン以下の手牌は見た目で何シャンテンか判断するのが難しいし、
ほとんどが不要牌の整理になるので、シャンテン数で場合わけする必要があまりありません
1.サンシャンテン以下の基本牌理
初期段階の手牌は、「この牌を切ったら何がロスになるか」で比較するのが良いでしょう。 シャンテン数を下げることにこだわる必要はさほどありません。 微妙な選択もありますが、 それほど大差のない選択について深く考える必要はありません。 細かな効率の差も大切ですが、手役の可能性を残したり 将来の守備を考える方が重要なことが多いと思います。
2.リャンシャンテンの基本牌理
イーシャンテンへの受け入れ枚数を比較するのも大切ですが、1~2枚程度の差であればイーシャンテンになったときの受け入れ枚数が多くなるように取る方が有利なことがあります。
麻雀の重要性質として「テンパイに近づくにつれて受け入れ枚数は少なくなる」
というものがあります。
最後の難関である「イーシャンテン → テンパイ」
ここで受け入れ枚数が少ないとアガリが厳しくなります。
そのため少しくらいリャンシャンテンの受け入れを減らしてでもイーシャンテン時の厚みを重視した方が良いとされます。
(ただし「イーシャンテンへの受け入れ枚数を重視する」という意見も根強い。)
リャンシャンテンは孤立牌が残っているパターンか、ターツオーバーのパターンが多く捌きはそれほど難しくないと思います。
3.イーシャンテンの基本牌理
テンパイへの受け入れ枚数が最重要評価項目となります。
ここでの1~2枚の差は馬鹿にできません。
ただし、テンパイへの受け入れがどうしても狭い場合はシャンテンへの受け入れを減らして好形変化を残すこともあります。
受け入れ枚数に差が無い場合は
、好形変化の枚数を比較することでほぼ対応できるでしょう。
4.テンパイの基本牌理
もちろんアガリ牌の枚数が最も大切ですが、ロンアガリは単純に枚数が多ければあがりやすいわけではありません。場に出やすい牌が待ち牌であれば、優秀な待ちといえます。 とはいえ「待ちの出やすさ」はなかなか数値化しにくく、枚数を第一に考えるのが基本です。
枚数に差がない場合、手変わりの枚数を比較することも大切です。 特に単騎待ちは手変わりが多い。
以上が概論です。
次回以降が具体的な牌姿での検証となります。




