イーシャンテンの牌理(6)


くっつき形イーシャンテンは、

(1)受け入れが広い
(2)愚形テンパイになりやすい

という特徴があります。

例1  ツモ

⇒ 切り

  テンパイチャンス 受け入れ枚数
切り 31枚(11枚)
切り 33枚(11枚)
切り 38枚(16枚)

例1は最もシンプルなくっつきイーシャンテンです。

単純くっつきであれば、牌理の原則通り 3~7 > 2・8 > 1・9 の優先度で牌を残します。

よってここでは 切りで問題ないところ。

しかし効率の悪そうな 切りや 切りでさえ受け入れ枚数は30枚を超えます。
両面×2のイーシャンテンが4種16枚しかないことを考えると、
いかにくっつきイーシャンテンがテンパイまで早いか理解できると思います。

ただし、例1のような単純くっつきの場合

好形テンパイとなる受け入れは少なく、 切りの場合でさえ16枚しかありません。

くっつき形は好形テンパイになる枚数を重視するべきです。
テンパイへの受け入れは30枚もあれば十分だと考えます。
30枚が31枚になったところで影響はほとんどありません。

くっつき形はテンパイしたときの待ち、あるいは手役にこだわって良い
数少ないチャンスだと考えてよいでしょう。


例2  ツモ

⇒ 切り

例2がその典型例です。テンパイチャンスは以下の通り。

  テンパイチャンス 受け入れ枚数
切り 43枚(16枚)
切り 37枚(22枚)
切り 40枚(22枚)

テンパイチャンス優先の原則なら 切りですが、

好形テンパイの枚数では「 切り = 切り > 切り」と逆転します。

よってここは 切りが正解。

切りと 切りの比較は受け入れ枚数自体も違うし、引きの三面張があることから。

例2は全て「3」の牌のくっつきです。
「同じ数牌なら、連続形になっている方が単独よりトータルで強い」と覚えておきましょう。


例3  ツモ

切り

  テンパイチャンス 受け入れ枚数
切り 50枚(26枚)
切り 46枚(29枚)
切り 38枚(24枚)

ソーズの連続形は最も優れた4枚連続形なので必ず残します。
切りと切りは微妙ですが、受け入れ46枚なら十分なので

好形テンパイ枚数29枚の 切りを推奨します。
中膨れ形の両面待ちになりやすさはやはり魅力的です。
連続形の強さについてはすでに説明しているので全てのパターンは挙げません。

セオリー・まとめ

くっつきイーシャンテンは受け入れ枚数が十分広いため、
好形テンパイ枚数が最も重視するべき要素となる。


くっつき形で愚形テンパイになった場合、テンパイを取らないのも有力な選択となります。
例えばこの場合、

 ツモ

 

いくらなんでもこんなシャンポン待ちは不満です。
くっつきはテンパイ枚数が多いので、テンパイを崩しても早い巡での復活が望めます。

したがって はツモ切りとし、次巡以降のツモを待ちましょう


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