イーシャンテンの牌理(1)
イーシャンテン時の牌理は、手作りでもっとも重要な技術と考えます。
なぜならアガリ率にかなり影響するからです。
「どう打ってもあがれないような手」を多少効率悪く打ったところで
問題ないのですが、アガリを目前にしてのミスは命取りとなります。
1.基本的な考え方
次のフローに従って打牌選択を行えば良いでしょう。
フローチャートの見方は上から下、ひし形は分岐となります。難しいのは特殊パターンで、「最も受け入れ枚数の広い打牌でも十分とはいえない場合」が該当します。
2.基本パターン
十分形の目安は難しいのですが、
私の場合、「受け入れ枚数が16枚以上」なら十分形だと考えます。
高望みだと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、受け入れ枚数が16枚あってもテンパイするまでに平均7~8巡かかってしまうのです。
(計算方法を知りたい方は他サイトで)
1局が18巡しかないことを考えるとギリギリのラインではないでしょうか。
例1
打 のイーシャンテンの受け入れ枚数が16枚。これは合格点と考えてよいでしょう。もちろんソーズが先に入れば愚形テンパイとなりますが、だからといってマンズを切って受け入れ枚数を4枚減らすほどではないと思います
受け入れ枚数最大の打牌が2種類以上ある場合、あるいは1~2枚しか違いがない場合は、テンパイした待ちに差が出ないかを検討します。
例2
打 と、打が16枚のイーシャンテンで変わらないので待ちを比較します。 両面待ちになりやすいのは 打ですね。
例3
十分形であり、イーシャンテンに取れる枚数・待ちともに差が無いので
678三色を狙いを残します。
ここまでは難しくないでしょう。<
3.不十分形
例4
受け入れ枚数が12枚は不十分形と考えます。
そこでまず考えるのが好形変化。
浮き牌 と、ピンズの連続形では両面待ちを作る能力がまるで違います。
例4は切りの一手です。
例5
例5はイーシャンテンに取るほか、
「リャンシャンテンに戻す」という選択があります。
自分で1枚使っている 待ちは避けたいからです。
タンヤオ・ピンフの手役(=得点力)や、
リーチをかけた時の勝率(=失点を防ぐ力)などの影響で
必ずしもイーシャンテン取りが有利とはいえないのが麻雀の難しさでしょう。
私は打 が良いと思います。
以後、これらの考え方で
イーシャンテンの牌理を徹底的に検討していきます。